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サライ1月号・文楽特集 [文楽]


サライ 2009年 1/22号 [雑誌]

サライ 2009年 1/22号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/01/05
  • メディア: 雑誌



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大阪(夏休み文楽公演) [文楽]

一昨日、大阪文楽劇場へ、夏休み文楽公演の第2部と第3部を観てきました。
第2部は、2時開演なので、梅田で少し遊んできました。
大阪名物「いか焼き」を久し振りに食べたいな、と思い、阪神百貨店の地下へ行きました。
ここは、お好み焼きやたこ焼き、うどんやカレー、オムライスまであるのですが、みな、立ち食いです。
そのせいかどうか、どれもみな、とても安いんです。
いか焼きは、130円弱で食べられるし、プレーンオムレツも400円以下という安さ。
小食の私は、いか焼きとたこ焼きの元祖だというちょぼ焼き、大阪名物ミックスジュースで、もうお腹一杯。
でも、合計で500円以下。安いです。
味は、当然美味しいですよ。なんてったって、食い道楽のまちですから。

早昼間(って、名古屋の言葉かしら。はやびるま、と読みます。早めに昼食をとることです)の後は、
阪急へ行き、テディベアのお店で、1日から5日まで開催されている
「Teddy Bear Festival 2007」を見てきました。
国内アーティストさんたちのいろいろなベアを眺めて(お迎えは無理)、デパートの中を散策。
私は152cmしかないチビ助で、服はSサイズ。
でも、Sサイズの服って、デパートに行かないとほとんどないし、あっても年輩のご婦人用の方が多い。
でも、ここ阪急百貨店のSサイズコーナーは、比較的充実していてびっくり。
着物を着ていったため、試着ができなかったのは残念でした。

名古屋から大阪まで、文楽を観にいく時は、なるべく着物で出掛けるようにしています。
この日は、おろし立ての阿波しじらと、朝顔の夏帯。帯締め以外は、新品をまとっての観劇でした。
そこで、発見。阿波しじらって、本当に涼しいのですね~。
劇場は冷房が効いていて、着物だと平気なのですが、阿波しじらでは、少し身体が冷えました。
で。
きてしまったんですね。頭痛が。
先日、初めての頭痛外来で貰った薬は効かず、いつも服用している市販の薬を飲んで、痛みに耐えました。
お蔭で、第2部はほとんど観ることが出来ず、本当に残念でした。
どうせ動くことができないから、劇場内で休みつつ、第3部はなんとか観ることができ、最悪泊まろうかとも思ったのですが、なんとか家まで無事に帰りました。
着物を着ていって良かったです。洋服だったら、あちこち締め付けられていますから、もっとひどくなって、本当に帰れないところでした。
(自己流で着物を着ているので、洋服よりもずっと楽なんですよ。具合が悪い時こそ、着物を着たくなります)

ということで、第2部をご紹介するのは、やめておきます。
第3部はかろうじて観ていますから、後日ご紹介したいと思います。
ただ、風邪を引いたのでしょうか。昨日、今日、微熱でふらふらしています。
いつご紹介できることやら…


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東京の続き-「歌舞伎鑑賞教室」 [文楽]

2泊3日で行った東京。
1日目は、国立劇場で「歌舞伎鑑賞教室」を観てきました。

私は、文楽が大好きですが、歌舞伎は今回を入れても3回しか観たことがありません。
というのも、8等身以上の綺麗な人形が演じている方が、私には合っていたから。
女形の人で綺麗だなと思ったのは、玉三郎さんと笑也さん、それから、菊之助くんだけです。
なので、なんとなく歌舞伎は観に行けなかったんですよね。
最初に観たのは、スーパー歌舞伎。二度目は、市川海老蔵くんの襲名披露公演。
(厳選して観ています)
でも、今回せっかくこの時期に東京へ行ったので、鑑賞教室を観に行ったのでした。

6月の鑑賞教室は、学生向けなので、観客の半分以上は高校生の団体です。
まず、演目の前に、坂東亀寿さんが歌舞伎の演奏や舞台装置について、いろいろと解説してくれました。
今日の演目は、義太夫狂言と呼ばれる、文楽でもおなじみの出し物で、
上手に大夫と三味線、下手の御簾内にお囃子という見慣れた光景が。
ただ、大きく違うのは、文楽では舞台と同じ高さに大夫さんたちの床があるのですが、
この舞台では、随分と高い位置に床があるということ。
大夫さんたちの声と三味線の音が、上から降ってくるといった感じがします。
それから、お囃子の音。
何がどう違うのかうまく説明はできませんが、大阪の音というよりは、神楽坂の音、といった感じで、とても興味深かったです。
続いて、実際に立ち回りのワンシーンを演じてくれました。
息が合って(当たり前ですが)、迫力満点。面白かったです。
蜻蛉を切る(とんぼをきる・投げられて宙返りをする。着地時にだぁん、と大きな音を出す)仕草がとても綺麗でした。
次は、実際のセットの中を、2人の高校生が舞台へ上がって歩いて、いろいろ体験するコーナー。
仲間が舞台に立っているわけですから、高校生は大盛り上がり。見ている私も、面白かったです。
ここで、今日の演目で重要なセットとなる「引窓」の説明が。
古い家屋に見られる、屋根についた明かり取りの窓なのですが、紐をゆるめたり引っ張ったりすることで、窓を開けたり閉めたりするわけです。
この引窓、ただ閉めたり開けたりというだけでなく、
閉めてしまうと部屋が暗くなって、人物の心情も暗いことを表現し、
開けると月の明かりが差し込んで、心情も明るくなることを表現しているのだそうです。

さて、休憩をはさんで、いよいよ上演です。
演目は「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)・八幡の里引窓の場」。
南与兵衛を中村扇雀さん、女房お早を片岡孝太郎さん、母お幸を坂東竹三郎さん、濡髪長五郎を坂東彌十郎さんが演じています。
文楽と違い、台詞は演じる人が言うわけですから、歌舞伎はやっぱり劇なんですね。
驚いたのは、義太夫と台詞がかぶることがあるんです。
台本にはない台詞を言うのも、歌舞伎ならでは、なのでしょうか。
舞台は、意外と良かったです。
演じている人の得意不得意、カラーなども知りませんから、他の人が演じるとどうなのかはわかりませんが、歌舞伎も悪くないんだなぁ、と思いました。
そうそう、濡髪長五郎は、相撲取りで前髪があるわけなんですが、
逃げるのには、人相を変えた方が良いということで、前髪を落とすわけです。
どうするんだろうと思ったら、ちゃんと前髪をはがして(いえ、設定としては剃っているわけですが)みせるのが、面白かったです。
びっくりしたのは、もう一つの長五郎の特長、顔に大きなほくろがあるのですが、
与兵衛が金子を外から投げてほくろを取ってしまうという、えぇっ!というシーン。
おそらく人形がやれば、おぉ、という所なのでしょうが、人が演じると、まさか、と思ってしまったのでした。
こういう所は、歌舞伎の良さ、文楽の良さが分かれるのでしょうね。
ともあれ、結構楽しめる舞台で、観に行って良かったなぁと思いました。
せっかくなので、演目の内容についてもご紹介しようと思いますが、長くなるのでたたみます。
興味のある方だけ、どうぞお読みくださいませ。

3日目は、また別のところへ行きました。それについては、また後日。

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文楽初春公演・その3 [文楽]

昨日の続きです。
最後の演目は、「壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)」。
明治時代の作という、文楽の演目の中では新しいものとなります。

実は、ですね。文楽の公演は(歌舞伎もそうだと思いますが)、とても長いのです。
間に昼食もはさみます。
なので、とても眠たくなる時間帯というものがあるんですね。
今回は、この演目でした。
眠気は伝染します。会場中がほわぁ~とあったかくなって、眠気を更に誘います。
でも。
演者の皆さま、ごめんなさい。うつらうつらした中での観劇でした。

お隣のご夫婦の会話です。
「今度は、昼夜続けて観にこようか」
「続けては、無理。入り込んで観てしまうから、結構体力使うのよ」
その通りでございます。大阪まで新幹線で1時間とはいえ、朝早く起きての観劇は、年を経るごとに疲れます。
いつも帰りの近鉄特急の中では、爆睡しています。2時間という長さ、名古屋終着であるのは、本当に有り難いんです。中で食べるのは、名物たこ焼きとミックスジュース。
そういえば、着物姿のお客さんが多い初春公演ですが、いつにも増して着物姿の御仁が多かったのは嬉しい限り。もちろん、私も着物で行きましたよ♪

それと、驚いたのは、公演終了後、太夫の竹本住大夫さんが出口でお客さんをお見送りしていらしたこと。
人間国宝ですよ、住大夫さんは。びっくりしました。
目が合って、会釈をすると、私にもきちんと返してくださいました。嬉しかったです。

さてさて、演目のご紹介に戻りましょう。
あらすじは後ほどご紹介するとして、明るい大団円の部分を。
目が見えるようになった沢市は、観音様のお陰と喜びますが、目の前にいる美しい女性に対してこう聞きます。
「あの、お前はまぁどなたじゃえ?」
「どなたとは何ぞいのう、これ私はお前の女房じゃわいな」
「えぇあの、お前がわしの女房かえ、これはしたり、初めてお目にかかります。はははは、あぁ嬉しや」
沢市が覚えている妻・お里の姿は、まだ幼い少女の姿だったのでしょう。美しく成長した我が妻の姿に驚いたのも無理はありません。
初春らしく、めでたい終わりとなった演目でした。

テディベアもドールも、もう大きな出費はないと思うので、今年はもっと文楽を観に行きたいと思っています。
春の公演も今から楽しみ。昼、夜、どちらの演目を観ようかなぁ。

では、あらすじです。ここからは長いので、たたみます。

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文楽初春公演・その2 [文楽]

先日の続きです。

次の演目は「御所桜堀川夜討・弁慶上使の段(ごしょざくらほりかわようち・べんけいじょうしのだん)」。
源頼朝に命じられて、土佐坊昌俊が義経を襲った堀川夜討ちが題材となっています。
とはいえ、この段は、弁慶のお話です。
弁慶の若き日の恋の因果が、どう巡るのか。長くなってしまうあらすじは後にして、まずは感想を。

この段は、涙を誘う哀しい場面です。
奥の場を語る竹本伊達大夫さんは、若い人のような、はっきりと声の通る方ではないのですが、
悲しみにくれるおわさや弁慶、苦痛の中で語る侍従太郎は、真に迫ってとても見事でした。
会場では、あちこちですすり泣く声が響いていました。

姫君の身代わりとして、弁慶に斬られた娘・信夫(しのぶ)の遺骸を抱きしめる母・おわさ。
「これ信夫、ま一度物を言うてたも。これが一世の別れかいの」
まだ見ぬ父に会わせるまでは、と身代わりを断り、無理矢理連れ帰ろうとした所を突然斬られた娘。おわさが半狂乱になるのも無理はありません。
血だらけの娘を抱きしめ、嘆く姿は、身につまされて思わず涙があふれます。
吉田和生さんが遣うおわさは、半狂乱になってあちこち惑う姿がとても哀れで、母の悲しみがひしひしと伝わってきました。
話は進んで、侍従太郎が、返す刀で我が腹に突き立てる様も、話の筋をわかっていながら衝撃を受けました。
妙に生々しかったのは、「白虎隊」を見ていたからでしょうか。
身代わりの娘の首が疑われないようにと、自分の首を投げ出す侍従太郎の行為には、おわさにだけ悲しみの目を見せないという思いやりも感じられます。
ここでほっとしてしまうのは、何故なんでしょう。
ところで、信夫は、弁慶が稚児だった頃、おわさと恋仲に落ちてできた娘。
それにしても、身の丈7尺8寸(2m50cm近い?!)もある大男の稚児姿なんて、ちょっと想像つきませんね。
人に知られて逃げるなんて男らしくない、というのも、弁慶のイメージとは違います。
少年時代の弁慶が起こした出来事の、廻り廻っての因果の不思議さが、面白いなぁと思える(いえ、悲しい結末なのですが)、演目でした。

さて、あらすじです。長くなるのでたたみます。
興味を持ってくださった方は、どうぞお読みくださいませ。

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文楽初春公演・その1 [文楽]

一昨日、大阪にある国立文楽劇場へ、文楽を観に行ってきました。
昨年はドールにお金を使い過ぎたため、1年ぶりの文楽です。

初春公演の演目は、
昼の部が「花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)」「御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)」「壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)」。
夜の部は「二人禿(ににんかむろ)」「嫗山姥(こもちやまんば)」「冥途の飛脚」。
私は、昼の部を観ました(14日から、昼と夜の演目が入れ替わります)。
初春公演のお楽しみは、舞台上方に飾られた『にらみ鯛と凧』。
それから、幕間には記念の手ぬぐいがまかれます(14日まで)。
数年前から始まったこの手ぬぐいまき、華やかで楽しいですね。
太夫さんたちの回り舞台には、鏡餅が供えられていました。
携帯で写真を撮ってきたのですが、miniSDがPCに取り込めないので、映像を載せられないのが残念です。
(後日注:この欄にコメントを書いてくださった方のブログに、いろいろな写真が載っています。ぜひご覧になってくださいね♪)

さて、最初の演目「花競四季寿」。
四季ですから、春は”万才”、夏は”海女”、秋は”関寺小町”、冬が”鷺娘”となります。
今回の秀逸は、なんといっても、秋の”関寺小町”でした。
関寺小町を遣うのは、吉田文雀氏。
人形が動き出してすぐのことです。
はらりと頬にかかる一筋の白髪。
ぞくり、としました。
ただの木偶が、生きた老婆となったのです。
そこからは客席もしん、と静まりかえり、老婆となった小野小町の姿から目を離すことができませんでした。
若き日の深草少将との恋を語り、
世の中も、人の心も、美しさも移ろうことを語り、
我に返って、覚束ない足取りで庵へと帰る小町の姿は、もはや文雀氏が遣う人形ではなく、
かつては美しいと持て囃された、百歳の老婆の姿でした。
誰にでも平等に訪れる老い。
世の無常が胸に迫り、息を呑む舞台でした。

冬の”鷺娘”も見事でした。
歌舞伎の鷺娘は、恋をしている娘の舞ですが、
文楽の場合は、春の芽生えを祝うおめでたい舞となっています。
ちゃんと衣装の早変わりもあるんですよ。歌舞伎とは少し違うのですが。
白無垢の衣装の次は、可愛らしいピンク色の振り袖に早変わり(白い衣装を引き抜くのです)、次は鷺の両翼のような縫い取りのある衣装へと替わります。
この鷺娘を遣ったのは、桐竹勘十郎さん。
この方は、立ち役も上手ですが、娘役を遣わせても美しく、簑助さんの見事な技を受け継いでおられる方ですね(長く簑助さんの足を遣っておられました)。

演目順序は、ちゃんと春からですよ。
春の”万才”は、太夫と才蔵の二人が新年を言祝ぎます。
夏の”海女”は、浪のうち寄せる浜辺で、つれない恋人に対する恋の悩みを語っているところへ、蛸が現れてちょっかいをかけてきます。
蛸、というと、浮世絵を思い出すのですが、女性向きの話題ではないので、パスします。
浪の音を、太棹三味線や囃子で表現しているのですが、本当の海に来ているような錯覚に陥ります。
音曲って凄いなぁ。

初春公演らしく、語りの太夫さんは総勢7名、三味線は総勢6名。
賑やかで華々しい、いかにも初春のおめでたい舞台でした。

残りの演目は、また後日。



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まだまだ観たかった・・・ [文楽]

昨日、9月24日、
文楽人形遣いの吉田玉男さんが亡くなりました。
(享年87歳)

最後の舞台は、去年の夏公演「桂川連理柵」だったそうです。
幸いにも、私はこの舞台を観ています。

私は、この方が遣う人形が大好きでした。
玉男さんが遣われる人形は、気品があって格好良く、
優男も、武ばった男たちも、
皆、情にあふれる良い男たちでした。

玉男さんが「曾根崎心中」の徳兵衛を演じて1111回という記念の日に、
偶然観劇し、花束を受けられて退出する際、目の前を歩いてゆかれ、
目と目が合って、笑顔を交わした嬉しい思い出もあります。

思えば、私が観てきた立ち役のほとんどは、玉男さんが遣う人形でした。
玉男さんと吉田簑助さんのゴールデンコンビも、何度となく観てきました。
もう、玉男さんが遣われる人形を観られないのかと思うと、残念で残念でたまりません。
まだまだ観ていたかった・・・

もっともっと観たかった・・・

まるで自分の祖父を失ったような、寂しさです・・・




合掌


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文楽新春公演・その2 [文楽]

昨日の続きです。

次の演目は「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」。
これは、蘇我入鹿が出てくるお話です。その名前から、鹿の生き血を飲んだ母から生まれた子という設定になっています。史実とは全く関係ありません。
このお話は江戸時代にできたものですが、
奈良時代という設定のため、昔の話であるということがよくわかるように、平安時代の格好をした侍女たちが登場します。
他の人たちは、江戸時代の格好のままです。
現代に生きる私たちからすると、奈良時代なのにどうして平安時代なの? 他の人はどうして江戸時代の服装なの? と思われるでしょうが、
時代考証などというものは、当時浄瑠璃を楽しむ人たちには関係なかったのです。
深く考える必要はないのです。
文楽は庶民の娯楽、世話物に至っては現代でもよくある、大きな事件のドラマ化、みたいなものなのですから。
残念ながら玉男さんは休演のため、吉田玉女(たまめ)さんが代役です。
といっても、玉女さんが遣われる人形も大好きです。
この玉女さんという方、人形を舞わせると実にお上手なのです。
たとえそれが男の人形でも、それはそれは流れるように美しく、
大立ち回りの時も、まるで舞っているようで目が離せません。
昨年「小鍛冶」という演目で、霊狐が人に姿を変えている人形を遣われた時も、
舞台を所狭しと立ち回る様には、こちらが息を飲む程の迫力がありました。

さて、ここからはお話のあらすじになります。興味のある方は続きをお読み下さいませ。

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文楽・新春公演 [文楽]

昨日、大阪文楽劇場へ行ってきました。
この日は千秋楽。友人のつてでチケットを取って貰いました。

  (携帯からの画像です)

最近は文楽を観にくるお客さんがとても増え、文楽ファンとしては嬉しい限り。以前はロビーでしか飲食できなかったのですが、客席飲食OK(但し幕間だけ。飲む位なら開演中でも見逃して貰えるようです)になったことでも、人の多さがわかります。
大阪での文楽公演は、期間を前半後半に分けて、演目が交代します。
だから、前半期に夜の部だから見られないという演目は後半期になるまで待てば観られます。
写真はこの公演の看板。
お正月らしく紅白の花餅(を似せたプラですが)が下がり、華やかです。
お正月公演はもう一つ楽しみが。
    
舞台上部に設けられた「にらみ鯛と凧」です。凧にはその年の干支が書かれています。
解説書によると、「にらみ鯛」は関西各地で新年の縁起物として飾られるものなのだそうです。
そして、お客さんの着物姿。華やかな着物を着ていられる方が多いため(あ、自分の写真を撮るの忘れた)、眼福です。

今回の演目は、「桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)」と「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の二本。
残念ながら、私の大好きな人形遣い・吉田玉男さんはお休みでした。

まずは、「桜鍔恨鮫鞘・鰻谷の段」。この演目を観るのは初めてになります。
何度も繰り返し演じたからなのか、お話がそうさせるのか、とにかく良い舞台でした。
なかでも、小さな娘のお半がもう可哀相でいじらしくて、涙がとまらないのです。
おいしい役どころとはいえ、お半の人形を遣う吉田簑紫郎さんはまだお若いのにお上手で、これからがますます楽しみな方です。
(ここからはあらすじです。長いので、読んでみようと思う方だけどうぞ)

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夏の文楽公演 その3(とりあえず終了) [文楽]

さて、また昨日の続き。
大筋からはとりこぼれてしまうけれど、欠くことのできない人物といえば、長右衛門の妻お絹。
この人が貞女の鏡という女性で、不義(不倫)をした夫をかばうかばう。
「おやま狂ひも芸子遊びも、そりゃ殿たちの器量といふもの」
男なら当然のことと、まぁそう教えられて育つわけだけれども。
結句、離縁されないよう自分のためにするわけだけれども。
「私も女子の端ぢゃもの、大事の男を人の花、腹も立つし、悋気(natu注:嫉妬)の仕様も満更知らぬでなけれども、可愛い殿御に気を揉まし、煩ひでも出やうかと、案じ過ごして何にも言はず、六角堂へお百度もどうぞ夫に飽かれぬやう、(略)」
なんといじらしいことか。自分が嫉妬することで夫の気苦労が一つ増えてしまうなら、それで夫の気持ちが自分から離れてしまうくらいならと、自分の気持ちをぐっとおさえてしまう。
でも、現代でもこんな女性はいるのじゃなかろうか。
そうしてお絹は、お半とのことが近所で噂になっても、優しい舅や意地悪な姑の耳に入らないようにとあれこれ画策するのだ。
それはうまくいったかに思えたのだけれど。結局、夫は年端もいかぬ少女と心中してしまう。
お絹の落胆、いたたまれなさは察してあまりある。
長右衛門の方も、そんな女房に対して申し訳なく思ってはいるのだ。
「不所存な長右衛門を男と思ふて辛抱する、心意気の嬉しさ過分さ。千万年も連添ふて、礼が言いたひ、堪能させたい」
けれど、やっぱり自分は死ぬより他はないと、思うのだ。
じれったいんだけれど、でもやっぱり吉田玉男氏が遣うと、なんだかしょうがないなぁと思えてしまう。

現在、人形遣いさんたちの中で最長老、とびっきりの腕を持つ吉田玉男氏が私は大好きだ。
たくさんの人形遣いさんたちがいらして、それぞれに素晴らしい方々なのだが、
特に玉男氏が遣う二枚目がこの上なくいい男で、目線が飛んでくると、相手は人形なのについ顔が赤くなってしまったりする。
「曾根崎心中」の徳兵衛など、若いから頼りなくて、人が良すぎてだまされて、死ぬ覚悟すら女の方から言われてしまうような弱っちい奴だけれど、玉男氏が遣うとのっぴきならない状況に置かれてしまい、どうすることも何することもかなわず、死を選ぶより他なかったのだ、と思えてしまう。
ただの木偶に命を吹き込むのだから、人形遣いさんによって微妙に印象は変わってくる。
それは人形遣いさんだけでなく、太夫さん(語り)、三味線弾きさんにもいえることだ。
文楽は全くの実力世界なので、芸に精進している方・才能を持った方が自ずと目立ってくる。
私のようなしろうとがあれこれ言うつもりはない。
でも! 玉男氏が遣う人形は本当にいいのだよ。機会があればぜひご覧あれ。
ちなみに、24日の日曜夜、NHK教育テレビ劇場への招待で文楽「仮名手本忠臣蔵」が放映される。「山科閑居の段」の放送なので、残念ながら玉男氏の出演はないのだが。
これは言わずと知れた忠臣蔵のお話。但し、当時実名を出すわけにはいかなかったので、大石内蔵助は大星由良助、妻おりくはお石、吉良は高師直、浅野内匠頭は塩谷判官と名前が変わっているのでご注意を。

長々とおつき合い下さった方、有難う存じます。お礼にこのショット。
    
新大阪駅新幹線出口から地下鉄に向かう途中にいる静御前(今まさに大河ドラマでやってるね)のお人形です。